バイナンスとWorldpayが提携、Apple Pay等で仮想通貨購入可に

暗号資産（仮想通貨）取引所大手バイナンスは7日、決済技術大手のWorldpay（ワールドペイ）との戦略的提携を 発表した。

この提携により、同取引所（グローバル版）のユーザーは、Apple PayおよびGoogle Payを通じて仮想通貨を購入できるようになった。

そのため、クレジットカードまたはデビットカードをApple PayやGoogle Payに連携させるだけで、 バイナンス アプリまたはウェブサイトを通じて法定通貨で直接、仮想通貨を購入することが可能となる。

提携の背景と目的

バイナンスユーザーはこれまでも、Apple PayとGoogle Payを利用した仮想通貨購入は可能となっていた。しかし、Androidアプリ上でApple Pay、iOSアプリ上でGoogle Payは使用できなかった。

今回のバイナンスとWorldpayとの提携により、デスクトップおよびモバイルプラットフォームの両方で、これらの一般的な 仮想通貨ウォレット にリンクされたカードを使用して、直接仮想通貨を購入できるようになる。

この動きは、従来の銀行システムや複雑な決済ゲートウェイを経由することなく、使い慣れた支払い方法を利用できるため、仮想通貨の購入プロセスを簡略化するものである。

特に、従来の銀行インフラへのアクセスが限られているものの、モバイルウォレットの普及が進んでいる地域の潜在的な利用者にとって、アクセス性が向上することを目的としている。

仮想通貨購入の利便性向上へ

今回の提携は、法定通貨から仮想通貨への取引を簡素化することで、ユーザー体験を向上させ、金融包摂を支援するというバイナンスの広範な戦略を強調するものだ。

最近の同社への大型投資は、その拡大計画に対する機関投資家の新たな信頼を示唆している。

この開発は、仮想通貨分野におけるシームレスで安全な決済方法に対する世界的な需要の高まりという文脈において特に重要となる。

伝統的な金融とデジタル通貨の橋渡しをし、新規および経験豊富なユーザー双方にとって仮想通貨への関与を容易にするというバイナンスの取り組みと一致する。

また、さまざまな地域で法定通貨チャネルを拡大するという同社の広範なビジョンを支えるものであり、最近の他国への進出やモバイルマネーシステムの導入も含まれる。

Apple PayやGoogle Payのようなデジタルウォレットの利用は、オンラインショッピングなど日常的な取引で広く普及しているため、仮想通貨の購入も他のデジタル取引と同様に直感的に感じられるようになるだろう。